エッセイ、随筆、小論文、作文、コラム その違い

エッセイ、随筆、小論文、作文、コラム その違い

 自分の気持ちや考えを書いた文章に、作文、コラム、随筆、エッセイ、小論文とがあるが、その違いは何か。各々纏めてみたので、参考にしてほしい。

<作文>
「~だと思う」「~して楽しかった」など、物語や感情の表現、事実や意見などの情報の伝達を目的とした、一定の秩序をもって書かれる文。またその文を書く行為。

<コラム>
新聞・報道雑誌・ニュースサイトなどに掲載される、ニュース以外の記事。個人的な分析や意見が入り、評論やエッセイ、さらには人生相談コーナーなども「コラム」に含まれる。

<随筆>
文学における一形式で、筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想・思索・思想をまとめた散文。日本における随筆の起源は、10世紀末に清少納言が書いた『枕草子』とされる。また、吉田兼好の『徒然草』の冒頭、「つれづれなるままに、日ぐらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば」はこのまま「随筆」の定義となっている。

<エッセイ>
16世紀に出版されたモンテーニュの著書『随想録』を起源とするのが定説。フランス語の「エセイユ(試みる)」の名詞形「エセー」に由来する。起源だけでみると「随筆」と同じだが、ヨーロッパには「エッセイ」という文学ジャンルはない。アメリカでは、学校教育で「エッセイ」の書き方をしっかりと学ぶが、これは日本における「エッセイ」でも「作文」ではなく、自分の意見を発表する「小論文」に相当するものとなる。「随筆」より「論文」に近いニュアンス。

<小論文>
「私の夢」「私の仕事観」など一定のテーマについて論理的に文章を作成するものが「小論文」と呼ばれる。ただ、一般の学術論文のような章の構成を持つことは少なく、作文に近い体裁。問われることに対し「私は~と考える」という意見を述べ、「なぜなら~だからだ」という理由を筋道立てて説明・説得する文章を指す。「字が綺麗か」「誤字・脱字がないか」「作文として成り立つか」など、総合的な面で評価される。

 広い意味では、どれも「作文」に該当するが、「コラム」はメディア記事、「随筆」は日本の心を書いた芸術性の高いものなど、少しずつ異なる。「エッセイ」は「随筆」と和訳されることが多いものの、実際は「小論文」に近い。

 他者の「ブログ」を読む機会も多い昨今。その「ブログ」がどれに当てはまるのか考えながら読むのも一興かもしれない。

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