「曲のさわり」はイントロじゃない? 50%以上が間違っている「さわり」の正しい使い方

「曲のさわり」はイントロじゃない? 50%以上が間違っている「さわり」の正しい使い方

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・さわり

「話の“さわり”だけ教えるね」と言われると、「話の最初だけ」と捉える人が少なくありません。平成28年度の「国語に関する世論調査」でも、53.3%の人が「最初の部分のこと」と認識していました。

「広辞苑 第6版」によると、「さわり」の本来の意味は「話や物語などの要点、または、最も興味を引く部分」という意味。元々は義太夫節の目立つ箇所を指す言葉だそう。「曲のさわり」ならイントロではなく一番の聞きどころ、「映画のさわり」なら導入部分ではなく見どころを指します。

誤用が広まってしまった背景について、文化庁の公式サイトによると、「ある部分を限定するような文脈で使われることが多いこと」「『さわる』という言葉の響きが、物事に軽く触れる、表面的に触れるというような意味で捉えられやすいこと」と紹介されていました。

「ぞっとしない映画」はどんな映画? 半数以上の人が誤用している「ぞっとしない」の正しい意味

「ぞっとしない映画」はどんな映画? 半数以上の人が誤用している「ぞっとしない」の正しい意味

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・ぞっとしない

「ぞっとする」という言葉が「恐ろしさで身の毛がよだつさま」などを意味することから、「ぞっとしない」を誤用する人も多い模様。平成28年度の「国語に関する世論調査」では、56.1%の人が「ぞっとしない」の意味を「恐ろしくない」と回答していました。ちなみに平成18年度の同調査で「恐ろしくない」と答えた人は54.1%。年々間違った意味で認識している人が増えているようです。

「広辞苑 第6版」によると、「ぞっとしない」の正しい意味は「それほど感心したり面白いと思ったりするほどでもない」というもの。つまり「ぞっとしない映画」は「恐ろしくない映画」ではなく、「あまり面白くない映画」といったニュアンスになります。時代劇や小説などでは良く使われる表現ですが、意味を間違えると物語の捉え方がガラッと変わってしまうので要注意ですね。

7割の人が誤用している曰くつきの言葉!? 「姑息」の正しい使い方

7割の人が誤用している曰くつきの言葉!? 「姑息」の正しい使い方

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・姑息

恐らく正しい用法で使っている人の方が少ない言葉。平成22年度の「国語に関する世論調査」では、約7割の人が本来の使い方とは違う「『ひきょうな』という意味」と答えていました。

しかし「姑息」の正しい意味は、「大辞林 第3版」によると「根本的に解決するのではなく、一時の間に合わせにする・こと(さま)」というもの。つまり「姑息な手段」は「卑怯な手段」という訳ではなく、「一時的な手段」というニュアンスになります。

ちなみに「姑息=卑怯」という認識が広まった背景について、文化庁の公式サイトには「『姑息なやり方ばかりで,あいつはひきょうなやつだ。』というような言い方は,本来の意味に沿って考えても,全く不自然ではありません」「意味的につながりやすいところがあることで,『姑息』という言葉は『ひきょうな』という意味で用いられるようになってきたのだろうと考えられます」と掲載されていました。

“情け”は結局誰のため? “情けは人のためならず”の正しい使い方

“情け”は結局誰のため? “情けは人のためならず”の正しい使い方

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・情けは人のためならず

平成22年度の「国語に関する世論調査」では、このことわざの意味を45.7%の人が「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」と認識していました。

確かにネット上でも、
「“情けは人のためならず”と思って厳しく指導した」
「手伝いたいけど“情けは人のためならず”って言うし見守ってる」
といった表現をちらほら見かけます。

しかしこれらの使い方は全て誤用。「大辞林 第3版」によると、正しくは「情を人にかけておけば、巡り巡って自分によい報いが来るということ」という意味です。

なぜほとんど反対の意味で誤用されるようになったのか。文化庁の公式サイトには「言葉を本来とは違う意味で理解してしまうのは,『ためならず』の解釈を誤ってしまうからだと考えられます」と掲載されていました。

利己主義とも利他主義ともとれる「情けは人のためならず」。例えば「ボランティア活動をして何の特になるの?」という声もありますが、長期的に見ると“自分のため”になるのかもしれません。

流川楓の「てめーだけじゃ役不足だ」は誤用!? 今一度整理したい“役不足”の正しい使い方

流川楓の「てめーだけじゃ役不足だ」は誤用!? 今一度整理したい“役不足”の正しい使い方

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・役不足

“間違われる”ことで有名な単語ですが、ここで一度正しい使い方を整理してみましょう。以下の例文の中で正しく使用されているものはどれか、考えてみてください。

「私では役不足なのでこの試合には勝てません」
「この仕事は簡単すぎるので私にとっては役不足です」
「あの女優は演技が下手なので、映画の主演には役不足だ」
「大物俳優がこんなチョイ役で起用されるなんて役不足だ」

この中で正しいものは「この仕事は簡単すぎるので私にとっては役不足です」「大物俳優がこんなチョイ役で起用されるなんて役不足だ」の2つ。「大辞林 第3版」によると、「役不足」は「俳優などが与えられた役に満足しないこと」「能力に対して、役目が軽すぎること」という意味で使われます。

つまり「役>自分」とへりくだったニュアンスで使うのは間違い。また「スラムダンク」の流川楓のように「てめーだけじゃ役不足だ」と吐き捨てるのも一般的には誤用です。

多くの人が“誤用”と指摘する「全然+肯定形」、本当は間違いじゃなかった!?

多くの人が“誤用”と指摘する「全然+肯定形」、本当は間違いじゃなかった!?

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・全然+肯定形

学校などでは、「全然の後には否定的な表現を続けなさい」と習った人が多いのではないでしょうか。

正しいとされている表現の例文としては、
「全然美味しくない」
「全然寝ることができません」
「周りがうるさくて全然読めない」
といったものが挙げられます。

そのため「全然OK」といった「全然+肯定形」の文章は、「誤用」と指摘されてしまうことも。しかしこれには諸説あり、文豪・夏目漱石の作品にも「全然+肯定形」の表現が使われています。

「NHK放送文化研究所」公式サイトに掲載されているコラムによると、「全然+否定形」でなければならないと言われ始めたのは戦後のこと。さらに「なぜ,戦後になってそのような『神話・伝承』が生まれたのか(生まれざるを得なかったのか),ということを突き詰めてみる必要があろう」とも問題を提起していました。

とはいえそういった“神話・伝承”がある以上、正式な文章では避けたいところ。ただし日常会話で使うぶんには、“全然OK”なのかもしれません。

「写す」と「映す」の使い分けはできてますか? 明確な差がある2つの漢字の意味

「写す」と「映す」の使い分けはできてますか? 明確な差がある2つの漢字の意味

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・『写す』と『映す』

どちらも同じように“うつす”と読むのですが、状況に応じて漢字を使い分けなければ誤用となるケースがあります。

「書類の文章を書き“うつす”」
「鏡に“うつった”自分の姿を見る」
「スクリーンに映画を“うつす”」

上記の例文では『写す』と『映す』のどちらの漢字を使用すればいいのかわかりますか? 漢字の意味を解説していくので答えを考えていきましょう。

・写す
そのとおりに書く。画像として残す。透ける。
・映す
画像を再生する。投影する。反映する。印象を与える。
(文化庁 WEBサイトより)

つまり、例文の答えは下記のように。
「書類の文章を書き“写す”」
「鏡に“映った”自分の姿を見る」
「スクリーンに映画を“映す”」

ちなみに、記録として残りながら映像もリアルタイムで表示する防犯ビデオや胃カメラは、『映す』の方を使うようです。

「敷居が高い」の使い方間違ってないですか? 「あのオシャレな店は敷居が高い…」はおかしい!?

「敷居が高い」の使い方間違ってないですか? 「あのオシャレな店は敷居が高い…」はおかしい!?

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普段何気なく目にして、何気なく使っている言葉。しかし意外と使い方を間違えていたりすることがあるかも。この記事では、間違えがちな言葉の使い方を解説していきます。

・敷居が高い

Twitterでこの言葉を検索すると
「あの店は小洒落すぎてて私には敷居が高い」
「オフ会どうしよう… コミュ障には敷居が高い」
「海外旅行は少し敷居が高いですね~」
「アップル商品は敷居が高くて使ったことがない」
といった文章がヒットしました。

おそらく多くの人がこのように、“自分には手が伸ばせないほど高級”“自分が場違いになるほど素敵な場所”といった意味で『敷居が高い』を使っていることでしょう。しかしその使い方は実は間違い。

文化庁では『敷居が高い』の意味を、「不義理や面目の立たないことがあって,その人の家に行きにくい」と記しています。平成23年の調査によると、16~19歳、20代、30代では7割以上の人が使い方を誤用していると発覚。正しい使い方ができるように、しっかり意味を覚えておきましょう!