出版業界で求められている人材って? 編集プロダクションの「求人」について

出版業界で求められている人材って? 編集プロダクションの「求人」について

書籍や雑誌の出版に携わる「編集者」の仕事は、出版業界でも花形と言えるポジション。憧れる人も多い職業だが、世間では「どうすれば編集者になれるのか分からない」といった声も少なくない。そこで今回は編集プロダクションの「求人情報」に注目し、業界の実情を紹介していこう。

■編集プロダクションの求人は未経験でもOK? 出版社との違いについて
編集者として出版業界で働くためには、出版社か編集プロダクションのいずれかに就職する必要がある。そこでまず出版社の求人について説明すると、「学歴」を重視していることが多いのが特徴。「4年制大学卒業以上」という選考基準を設けている求人も多く、“一流大学卒”でなければ出版社に就職することは難しいとも言われている。

また出版社の求人は「採用人数が少ない」という点も大きな特徴。大手出版社では毎年のように新卒採用を実施していて、多くの新卒学生が求人に応募している。しかし実際に出版社が採用する人数は、一般企業の求人と比べてかなり少なめ。応募者数と採用者数とのギャップから、倍率が数百倍に達することもあるほど狭き門となっているようだ。

出版社の求人には新卒採用だけでなく中途採用も存在するが、応募資格として「編集者としての実務経験」を求められることがほとんど。編集職未経験の場合は、出版社の正社員として働くことは難しいのが現状となっている。

それに対して編集プロダクションの求人にはどんな特徴があるのだろうか。最も大きな違いは、学歴を求められることがほとんどないということ。実際に編集プロダクションが掲載している求人情報を見てみると、「学歴不問」を謳っている会社が多いことが分かるだろう。

また編集プロダクションの求人は新卒募集より中途採用の割合が圧倒的に多い。しかし編集プロダクションは人手不足に悩まされている会社が多く、出版社の中途採用と違って未経験の人材でも積極的に採用を行っている。

編集プロダクションの求人には「出版社と比べて賃金が低め」「正社員の募集が少ない」といった側面もあるが、未経験でも出版業界で働けるのは大きな魅力。実績や経験年数によって待遇が良くなっていく実力主義の世界でもあるので、モチベーションの高い人にとっては最適な環境だと言えるはず。

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■“紙系”と“WEB系”で違う編集プロダクションの求人
一口に編集プロダクションといってもその種類は様々。代表的なものでは紙媒体の書籍や雑誌を手がける“紙系”編集プロダクションと、WEB上のコンテンツ制作を行う“WEB系”編集プロダクションの2つに分けられる。

“紙系”編集プロダクションは出版社などのクライアントから依頼を受け、書籍や雑誌の制作を行っていくのが基本的な仕事内容。現在の出版業界では本を作る際に「Adobe Photoshop」や「Illustrator」などのDTPソフトを使って、印刷所に入稿するための組版データを作成していく。基本的には社外のデザイナーに外注してデータを作成するが、編集者自身がDTPソフトを使えると仕事の幅が広がることに。必須条件となっている求人こそ少ないものの、持っていると優遇されるスキルの一つだと言えるだろう。

それに対して“WEB系”編集プロダクションの場合、紙媒体と違って印刷所に組版データを入稿する必要がない。印刷物ではなくWEB上で閲覧できるコンテンツを手がけるため、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)などを利用してデータをアップロードするだけで済む。そのため“WEB系”編集プロダクションの求人ではDTPソフトよりも、IT系のスキルが優遇される傾向にあるようだ。

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■漫画編集に求められるのは? 業態によって異なる編集プロダクションの求人
編集プロダクションは“紙系”と“WEB系”の2種類だけでなく、他にも色々な業態に分かれている。その中には漫画の企画・編集を中心的に手がける“漫画系”編集プロダクションといった業態も。主な仕事内容は漫画作品の企画・制作だが、才能ある漫画家を発掘して育てることも大切な業務の一環となっている。

漫画編集者は世界観やキャラクター設定からコマ割り、セリフ回しに至るまで作家と二人三脚で作品を作り上げていくもの。とくに流行り廃りがはっきりしているジャンルなので、編集者にもブームに乗り遅れないアンテナの感度が求められる。求人情報を見てみると「未経験OK」という会社も珍しくないが、その場合にも漫画好きであることは必須条件。採用面接の際にも漫画に関する知識量や、漫画作りに対する情熱を確認されることが多い。

ほかにも編集プロダクションには様々な業態があり、仕事内容によって求める人材も変わってくる。たとえば学校教材の編集を得意としている編集プロダクションでは、教員資格を持っている人材や英語講師の経験がある人材を募集していることも。編集プロダクションのあり方は出版社よりも多様で、専門的なスキルに特化した働き方ができる環境となっているようだ。

編集プロダクションが激務って本当? “紙系”と“WEB系”で異なる労働環境の実情

編集プロダクションが激務って本当? “紙系”と“WEB系”で異なる労働環境の実情

クライアントから依頼を受けて、書籍などの制作を行う「編集プロダクション」。一般的に激務と言われている職種だが、実態はどうなっているのだろうか。今回は編集プロダクションをいくつかのタイプに分けて、本当に激務なのか労働環境の実情を紹介していく。

■“紙系”編集プロダクションの労働環境は激務?
まずはよく激務と言われる、紙の本や雑誌の制作を行う編集プロダクションの労働環境について見ていこう。主に出版社からの依頼を引き受ける“紙系”編集プロダクションでは、本の企画出しから紙面の編集、印刷所への入稿まで多岐に渡る業務を行っている。また出版社との契約内容によって書籍の一部分だけを担当したり、本作りを最初から最後まで担当する“丸受け”を行ったりと業務形態は様々。

そんな“紙系”編集プロダクションが激務だと言われる理由は、出版物の刊行スケジュールと関係している。編集プロダクションが本を作る際には企画段階から発売時期を決め、出版社の営業部門と連携しながら制作を進めるのが一般的。出版日が迫ってきたら編集者は印刷所のスケジュールを確保し、入稿の〆切に合わせて動いていく。刊行スケジュールを簡単に変えることはできないため、〆切は絶対厳守。編集プロダクションの編集者は必要があれば徹夜や泊まり込みという激務をこなしながら、編集作業を進めていくことになる。

編集プロダクションに限らず出版業界では入稿まで余裕をもって進行できるケースは稀で、大抵は〆切間近になると編集部全体が多忙になる模様。日頃から〆切に追われ、長時間の残業などの激務を行っている職場も多い。とくにマンガや小説などの作家と関わる編集プロダクションの場合には、スケジュールを管理することがさらに難しくなる。というのも自分の作業を予定通りに終わらせることができたとしても、作家から原稿が届かなければ作業を中断せざるを得ないため。もし〆切直前まで原稿が届かなかったとしても、原則的にスケジュールは変更できないので編集時間を何とか捻出しなければならない。

とはいえ“紙系”編集プロダクションがつねに激務とも限らないようで、中には刊行日の合間は定時で帰宅できる日が続くという編集プロダクションも。そして労働時間が不規則になる分、働き方や時間の使い方に融通が利くという編集プロダクションも多い。スケジュールに余裕がある時はお昼過ぎにゆっくり出社したり、仕事を早めに切り上げて帰ったりと自由な働き方ができるようだ。

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■“WEB系”編集プロダクションの労働環境は激務?
紙の本を制作する編集プロダクションに対して、主にWEB上のコンテンツを手がけるのが“WEB系”編集プロダクション。両者の違いは制作するコンテンツの性質に関わっている。書籍や雑誌はコンテンツ制作が終わった後に印刷という工程があるので、入稿スケジュールを厳密に守らなくてはならない。しかしWEBコンテンツの場合には制作が終わった後、「WordPress」などのソフトウェアを使用してアップロードするだけで公開できる。印刷所を介する必要がないので、紙媒体と比べて簡単に入稿スケジュールを変更できるのが特徴。

また〆切までのスパンが短いのも、“WEB系”編集プロダクションならではの特徴だと言える。紙媒体のコンテンツは企画が立ち上がってから、早くても半年以上の期間を経て出版されるもの。それに対してニュースサイトやニュースアプリで配信されるWEBコンテンツは情報の鮮度が重要なので、納品までの期間も圧倒的に短くなる。たとえば芸能系のニュースを元にした記事を作成する際には早くて当日、遅くても数日以内というスパンで納品を済ませることに。そのため“WEB系”の編集プロダクションでは“紙系”編集プロダクションと違って、入稿スケジュールに合わせて社内全体が残業を続けるような激務は考えにくい。案件が週をまたぐことも稀なので、週末の休日を返上して働く機会も少ないだろう。

ただし“WEB系”編集プロダクションの場合でも、〆切が存在しないわけではない。作成した記事のPV数を稼ぐためには情報の鮮度が損なわれないように、コンテンツの制作を進めなければならない。また元ネタがドラマやアニメの場合には、放送日に合わせて公開できるように記事を制作することも。基本的には公開スケジュールから逆算する形で〆切が設定されることが多くなっている。

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■編集プロダクションが激務になる理由
激務が生じる理由として、ほかにはどんなものが考えられるだろうか。激務となる原因の一つとしては、編集プロダクションとクライアントとの関係性が挙げられる。“紙系”でも“WEB系”でも、編集プロダクションはクライアントの下請けに当たるポジション。クライアント側の担当者からチェックを受け、内容の修正を依頼されることも少なくない。もし修正が必須で、作業の進み具合が遅れていた場合には休日を返上して激務をこなさなければならないこともあるだろう。

また“紙系”編集プロダクションでよく導入されている「裁量労働制」も、激務を引き起こす原因として知られている。「裁量労働制」とは実際に働いた時間ではなく、「○時間働いたことにする」という“みなし時間”によって労働時間を計算する仕組み。メリットもある制度だが、「限度を超えた長時間労働を強いられることがある」「残業代が発生しない」といった問題点が指摘されているようだ。

ただし激務が続く環境は出版業界内でも問題視されているようす。休日に出勤した場合には「代休」を申請できる制度を徹底したりと、会社によって様々な取り組みが行われている。

紙系編集プロダクションとWEB系編集プロダクションの違いって? 仕事内容から採用事情まで

紙系編集プロダクションとWEB系編集プロダクションの違いって? 仕事内容から採用事情まで

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一口に編集プロダクションといっても、会社によって仕事内容や作成するコンテンツは様々。大まかに分けると紙の本を出版する「紙系編集プロダクション」と、主にWEB上のコンテンツを手がける「WEB系編集プロダクション」の2種類がある。今回は“紙系”と“WEB系”でどんな風に仕事内容が異なるのか、具体的に紹介していこう。

■紙系編集プロダクションとWEB系編集プロダクションの仕事内容
紙系編集プロダクションは主に書籍や雑誌、広告などの印刷物を制作する会社のこと。ただし基本的には出版業界の「下請け」のような役割で、出版社や広告代理店から委託を受けて制作を進めていくことになる。また、業務を請け負う範囲は会社や案件によっても異なっている様子。取材や原稿の執筆といった一部の業務だけを行ったり、企画の立案から入稿まで全ての工程に関わるケースもある。

それに対してWEB系編集プロダクションは、印刷物ではなくWEB上のコンテンツ制作を中心的に手掛けるのが特徴。企画を請け負って制作する点は“紙系”と同じだが、仕事内容が印刷物に限定されないため、より幅広い企業が仕事のパートナーになる。実際に制作するコンテンツはニュースサイトで配信される芸能記事や、企業のリリース情報をピックアップしたリリース記事など。そのほか企業が所有するSNSやブログといった「オウンドメディア」の運用なども、得意分野の一つとなっている。記事の執筆だけでなく、幅広くWEBコンテンツの展開に携わっていくのがWEB系編集プロダクションの強みだと言えるだろう。

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■具体的な仕事の進め方や作成するコンテンツの違い
では紙系編集プロダクションとWEB系編集プロダクションでは、実際のコンテンツ作成に関してどんな違いがあるのだろうか。まず最も大きな違いとして挙げられるのは、記事の速報性。紙媒体の場合には「どんな本を作りたいか」という企画を考えるところからスタートして、作家の選定や原稿の執筆依頼を行っていくことに。原稿の執筆期間や印刷まで含めると、実際に本が出版されるまでに早くても半年ほどの時間がかかる。

しかしWEB媒体の場合には、基本的には記事のボリュームが紙媒体よりも少ないので執筆にかかる期間が短い。また記事を作成した後は印刷工程が必要なく、WEB上にアップするだけなので当日中に入稿まで終了することも珍しくない。読者に情報が届くまでのスピードがずっと早いので、紙媒体より情報の鮮度が重視されることが多いのも大きな特徴。

またWEB媒体に特有のコンテンツとして、「読者の反響を元にした記事」の存在が挙げられる。今やTwitterやブログなどのSNSで、誰もが自分の意見を表現できる時代。テレビ番組や芸能ニュース、新商品など様々なものの感想がインターネット上に溢れている。WEB系編集プロダクションでは単なるニュース記事ではなく、インターネット上の反響を一緒に取り上げた記事を作成することが多い。

そのほか「掲載できる文字量の違い」も大きく異なっている点。紙媒体では物理的に掲載スペースが限られているが、WEB媒体では画面をスクロールしたりページを分割することでほぼ無限に掲載スペースを拡大できる。その特性を利用して作成されるのがいわゆる「SEO記事」。SEOとは「検索エンジン最適化」を意味する用語で、インターネット上の検索順位を高めることを意識して作成される記事を指す。SEO記事はある情報について知りたがっているユーザーに向けて、必要な情報を盛り込んでいくのがポイント。WEB媒体では一度公開した記事でも必要に応じて情報を追加していくことができるので、情報の網羅性に関しては紙媒体より優れているとも言える。

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■紙系編集プロダクションとWEB系編集プロダクションの「求人・採用」事情
“紙系”と“WEB系”の編集プロダクションでは、求人や採用においてどのような違いがあるのだろうか。まず紙媒体の編集プロダクションでは、DTP(デスクトップパブリッシング)についての知識を求められることが多い様子。最近では紙の書籍もパソコンを使って作成を進めるため、入稿用のデータを作る際には「Illustrator」や「Photoshop」などのDTPソフトが必要になる。そのためデザインの知識やDTPスキルを持っている人材を積極的に採用する傾向にあるようだ。

WEB系編集プロダクションの求人は幅広く門戸が開かれているものの、ITスキルを持っていると優遇されるケースがある。WEBサイトの運用経験があったり、プログラミングの知識があれば実際の業務で活かせるシーンも多いはず。またSEOコンテンツの作成経験がある人材を優遇したりと、会社の業務内容によっても求められるスキルは変わってくる。

とはいえ編集プロダクションは未経験から挑戦しようとする人も多い業界。特定の資格が必須となることはほとんどないので、やる気や熱意がある人はライターとして活躍することを目指してみてはいかがだろうか。

出版社と編集プロダクションの関係性―仕事内容や働いている人材の違いについて

出版社と編集プロダクションの関係性―仕事内容や働いている人材の違いについて

通称“版元”と呼ばれる出版社と“編プロ”こと編集プロダクション。どちらも出版業界を支えている重要な存在だが、どんな仕事内容なのか具体的に知っている人は少ないかもしれない。今回は出版社と編集プロダクションの関係性や仕事内容の違いについて詳しく紹介していこう。

■出版社と編集プロダクションの仕事内容と関係性について
そもそもあなたは出版業界の仕組みをご存知だろうか? 本が刊行されるまでの流れを簡単に説明すると、まず最初に出版社が本の企画を立てるところから始まる。続いて企画を実現するために取材や原稿の執筆などの制作作業が行われ、印刷所にデータを入稿することで本が完成。出来上がった本は“取次”と呼ばれる業者によって各書店に流通し、一般的な消費者の手元に届くという流れになっている。

基本的に書店で売れなかった本は取次を介して出版社に返品されるので、書店は大量の在庫を抱えてしまうリスクを避けられるという仕組み。ただし最近では、取次業者を介さずに書店と出版社が直接やり取りをするケースも増えているという。

本が流通するまでの制作過程全般に関わっているため、出版社の仕事内容は多岐に渡っている。しかし実際には業務量の多さから、途中の工程を社外に委託することがほとんど。そこで出版社からの依頼を受け、制作に携わるのが編集プロダクションの主な仕事内容だ。

出版社と同じように書籍や雑誌の制作を行うものの、編集プロダクションは基本的に自社出版を行わないという大きな違いがある。編集プロダクションの仕事の流れとしては、まず出版社や広告代理店から依頼を受けて企画の詳細を固めるところからスタート。クライアントからGOサインが出たら、原稿を用意したり紙面をデザインして企画を形にしていく。また出版社との契約によっては、編集プロダクションが紙面の校正や印刷所への入稿までを担当することも珍しくない。編集プロダクションが担当する仕事内容の範囲は出版社との契約次第で変わり、本の制作過程全てに関わることもあれば「取材だけ」「紙面づくりだけ」といった形で一部だけを請け負うこともある。

出版社が編集プロダクションと仕事をするメリットとしては、業務量軽減のほかにも「社内で制作できない本の企画に手を出せる」といった点があるようす。出版社に専門的なノウハウがなくても、そのジャンルを得意としている編集プロダクションのライターに依頼すれば企画を実現することができる。そのため出版社が依頼しやすいように、公式サイトなどに仕事内容と合わせて得意ジャンルを記載している編集プロダクションも多い。

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■出版社と編集プロダクションの違いって?
それでは出版社と編集プロダクションには、会社としてどんな違いがあるのだろうか。最も大きな違いと言えるのは「利益を得るための仕組み」。基本的に出版社は刊行した本の売上が高ければ高いほど利益を得ることができる。しかし売上高はそのまま利益になるわけではなく、書店や取次と配分することに。また原稿料などの制作費も支払わなくてはならないため、本の売上が低ければその分経営も逼迫していくことになる。

他方で編集プロダクションの場合には出版社と違い、クライアントから依頼を受けた時点で編集費が生じるのが一般的。売上に関わらず利益を得ることができるので、本が売れなかった時のリスクを抑えられる。逆に言えば、もし本が爆発的にヒットしても編集プロダクションはあまり恩恵に授かることができない。そのため出版社は1冊の本をヒットさせるためにコストをつぎ込むことがあるが、編集プロダクションは1つの企画にこだわるよりも多くの企画を多くこなそうとする傾向がある。ただし例外的なケースとして、編集プロダクションが出版社と印税契約を結び、本が売れた際に利益を得られるようになっていることもあるようだ。

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■出版社と編集プロダクションで働いている人材の違い
出版社と編集プロダクションでは仕事内容だけでなく、必要な人材の種類にも大きな違いがある。まず出版社の特徴としては、会社内で役割分担がはっきりしていることが多い。会社の手がける仕事内容によって違いがあるものの、出版社の部署は“制作系”と“営業系”に分かれているのが一般的。制作系の部署で働いているのは主に書籍の編集に特化した人材で、原稿を執筆するスキルや印刷物のデータを編集するDTPソフトを扱うスキルなどが求められる。また大手の出版社では会社内に専門のデザイナーがいたり、出版物に誤植や事実確認のミスがないかチェックする校閲担当者がいる場合も珍しくない。

そして出版社の営業系部署では、書籍の制作ではなく流通以降の過程に携わることに。制作した本が売れるように、書店や取次に営業を行うのが主な仕事内容となっている。一般的な営業職と同じく明るい人柄やコミュニケーション能力が求められるほか、書籍の企画を提案することもあるため企画力が必要に。そのほか出版社では著作権を管理するための部署が設けられていたり、「総務」や「経理」といった部署が独立していることもある。

出版社と違い編集プロダクションの場合は、出版社ほど役割分担がはっきりしていないことが多い。クライアントからの依頼によって仕事内容が変わるので、本の企画から編集・ライティングまで幅広く対応することが必要。編集プロダクションでは出版社と違い「営業」も編集者が行うことがほとんどで、“営業系”と“制作系”の垣根がない環境で働くことになる。編集プロダクションの編集者は一人で何役もこなさなければいけない半面、出版社と違い多彩なスキルを身につけられるというメリットがあると言えるだろう。

売れるWEBコンテンツを作成する3つの秘訣

売れるWEBコンテンツを作成する3つの秘訣

街中には目新しい情報をチェックしようと、スマートフォン画面とにらみ合う多くの人の姿が見られる。膨大な情報が蠢くネット上から、求めていた情報を探し当てられる人は果たして何人いるのか。そして、人の目を惹きつけられるWEBコンテンツを提供するサイトは、一体いくつ存在しているのだろう。

もちろん良質なWEBコンテンツの制作には時間が掛かる。また、すでに数多くの競合サイト同士が“追い抜け追い越せ”の激戦を繰り広げるWEBコンテンツ市場に、新参者が飛び込んでもすぐには太刀打ちできない。しかし、いくつかの秘訣を知っているだけで、今後の戦況を大きく変えることが可能になるかも。そこで今回は、売れるWEBコンテンツを作成する秘訣を3つ紹介しよう。

■明確化されたWEBコンテンツの目的
まずWEBコンテンツの目的としては、PV数を増やすことで収益を増加したり、見込みユーザーを獲得し顧客へと育成することなどが挙げられる。さらに重要なのは、ターゲットとなるユーザーを明確にすること。年代・性別・好み以外にも、ターゲット層の業種や職種などを具体的に決めることで、その後ユーザーが読みそうなコンテンツを容易に想像することができる。ブレないコンテンツの作成は、サイトを大きく成長させる1番の近道だ。

■コンテンツのジャンル分け
毎分毎秒ごとに新しいコンテンツが作成されるネット上において、ネタ切れは命取りと同意儀であり、ネタの良し悪しがコンテンツの価値を決めると言っても過言ではない。コンテンツの未来を担うネタ切れを防ぐためには、コンテンツのジャンル分けが役に立つ。例えば“単発型”と呼ばれる、鮮度がありユーザーに役立つ情報を提供するコンテンツ。長期的な掲載には不向きだが、短期間でユーザーの関心を集められるため、単発型コンテンツ作成から始めるサイトは多い。

ほかには“連載型”のように、1つの大きなテーマを軸に複数回に渡って掲載するコンテンツや、特定の分野で活躍する著名人などの声を掲載した“インタビュー型”といった人気コンテンツなどがある。得意のジャンルを極めるも良し、様々なジャンルを網羅するも良し。気に入ったやり方でコンテンツを作成しよう。

■重要なのはリサーチ力
「敵を倒すには、まず敵を知ることから」とはよく言ったもので、キーワードを入力し検索順位が上位のサイトが、どういったコンテンツを提供しているかのリサーチはとても重要。検索順位で上位に表示されるということは、文字通り人が求めている良質なWEBコンテンツを提供できていることの証明といえる。またネット上でのキーワード検索以外にも、TwitterやfacebookといったSNS上での反響も大事なリサーチ源だ。リサーチの結果から検索数が多かったキーワードは逐一メモしておき、関連する様々な情報と合わせてユーザーが求めるコンテンツの作成を目指そう。

キュレーションメディアとバーティカルメディア、バイラルメディアってどう違うの?

キュレーションメディアとバーティカルメディア、バイラルメディアってどう違うの?

ネット上に存在する無数のメディアの中から、日々様々な情報を得ることが可能になった昨今。メディアにもいくつかの種類があることを知る人はあまり多くないだろう。そこで今回は、主に使われる3つのメディアの違いについて解説していこう。

■キュレーションメディア
ブログやSNSの急激な普及により、ネット上には日々膨大な数の情報が溢れるようになった。それと比例し、ユーザーにとって良質なコンテンツを選択する重要性も高まり続けている。そんな中、“キュレーションメディア”と呼ばれる、すでにネット上に点在している情報を様々なテーマや切り口に沿って収集し再編集するメディアが出現。代表的なメディアとして「Gunosy」や「Smartnews」などが挙げられる。

キュレーションメディアの目的は掲載した記事が拡散されることではなく、メディア自体の人気を高めること。幅広いジャンルから様々なテーマのコンテンツを扱うことで、メディアへのアクセス数やPV数を増やすことに注力するメディアがほとんど。しかし似たようなメディアが乱立する問題も発生し、それぞれのサイトの特色を出すことは難しいのが現状だ。

■バイラルメディア
とにかく“バズる”ことが重要になる“バイラルメディア”は、ユーザーが面白いと感じた記事を拡散することでアクセス数を伸ばすコンテンツを扱うメディア。これまでネット上におけるマーケティング活動にはSEO対策が重要視されてきたが、バイラルメディアではSNS利用者をターゲットに、自然に情報が拡散されることを目的としている。なかでも月間3,000万PVを達成するメディア「TABI LABO」は、バイラルメディアの中で最も有名なサイトの1つだろう。

しかしキュレーションメディア同様、似たようなサイトが乱立気味で、一説ではすでにいくつかのサイトが淘汰される現象が起こっているとも…。またユーザーに拡散されるコンテンツはどれも似たり寄ったりと、限られた媒体に評価が集中する傾向にあるため、コンテンツの盗作などが行われることもしばしば。

■バーティカルメディア
“バーティカルメディア”は特定の分野における専門的な情報の提供に特化している。量よりも質を重要視して、広く浅い情報ではなく狭く深い専門的知識を提供するメディア。情報検索の歴史を辿っても、検索からキュレーションメディア、キュレーションメディアからバーティカルメディアへと流れており、今ユーザーの間で最も注目度の高いメディアといえる。有名なサイトにはレシピ検索の「クックパッド」や、サッカー関連のニュースを扱う「Goal.com」が挙げられるだろう。

またバーティカルメディアはターゲットとなるユーザー層を限定することで、自ずと広告の対象も絞られ効果的なマーケティングが可能になる。しかし特定のカテゴリーに特化する一方で、ユーザーの満足度に応えることが大前提であり、そのためには精度の高いコンテンツの作成が必要不可欠だ。

良質な記事作成のコツは“読者のニーズを知る”ことだった!?

良質な記事作成のコツは“読者のニーズを知る”ことだった!?

 作成した記事の対価として報酬を得るライターにとって、質の良い記事を書き上げることは必須のスキル。しかしいざ書いてみると、文章はまとまっているものの面白みに欠けていたり、情報を無造作に集めただけの文章になっていたりと、いまいち出来の良くない仕上がりになってしまう人も多いのではないだろうか。今回はもう一段階記事の質をあげ、ライターとしてレベルアップを図りたい人のために、思わず読みたくなってしまうような記事を作成するためのコツをご紹介。

 まず大事なポイントは「読者の気持ちを考える」こと。読者がなぜこの記事にアクセスするのか、どういう情報を得たいのか、という読者のニーズを理解することで、読者が読みたいと思う記事を作成できるようになる。例えば「異性と仲良くなる方法」と検索する人は、「異性からモテていない」「異性からモテたい」「交際相手が欲しい」という現状があり、「どうすればモテるのか」「どうすればうまく話せるのか」「どういう服装を着ればいいのか」などと、知りたい情報がたくさんあるはずだ。このように、読者の「現状」を理解して、「どう改善したいのか」を汲み取り、「改善するための方法」を提示することが、質の良い記事を作成するコツにつながるだろう。

 また、「情報の取捨選択」も大きなポイント。膨大な量の情報の中から、面白く読者が興味を持ちそうな情報を絞って記事を書き進めなければならない。自分が記事を読む時を想像しても、ありふれた普遍的な情報より、新しく少し変わった情報の方が知りたいと思うはず。ただし、面白い情報がたくさんあったとしても詰め込みすぎてしまうのは厳禁。文字数が限られた記事の中で多数の情報を紹介しても、ひとつひとつの情報が薄っぺらくなり読み応えがなくなってしまう。「コレだ!」と思った情報にだけ的を当てて、そこを掘り下げて記事を書き進めるようにしよう。

 面白い情報を取り入れるためには常にアンテナを張り巡らせておくことも重要。様々なジャンルの記事を書くライターにとっては、中には自分が興味ないことについて書かなければならないこともあるだろう。そんな時でも良い記事を書くためには、SNSやテレビなどで話題になっている最新の情報を取り入れておかなければならない。世間の動向や流行りに常に敏感であるように意識することが大切だ。

 書いている本人の都合で記事を書くのではなく、読者の立場からの視点を持つことが「読者が本当に読みたいもの」を掴むコツ。思わず手を止めて読んでしまうような記事を書き、ライターとしてのレベルアップを目指そう。

未経験からフリーライターになるために必要な唯一の方法は“ブログ”だった!?

未経験からフリーライターになるために必要な唯一の方法は“ブログ”だった!?

 以前「お金でしっかり稼ぎながらWEBライターになる方法 フリーで仕事を始めるのはやヤバい?」という記事の中で、“いきなり個人でライター活動を始めることはおススメできない”とお伝えした。確かに大手サイトに登録し、発注される激安案件をこなすことで執筆業務に慣れていくという道もあるにはある。しかしそれでは、いつまで経ってもライターとして生計を立てることは不可能だろう…。そこで今回は本気でフリーライターを目指す人に向けた、未経験からでもライターとして確実に報酬を得ることができる1つの方法を紹介しよう。

 将来的にフリーライターとして食っていこうと考える人の多くは、まず出版社や編集プロダクションに入社し文字通りライターの仕事を経験するという王道の方法や、WEBコンテンツの運営や制作を行う企業で、自社メディアの運営に携わるといった方法を思いつくだろう。実際に出版社や編集プロダクションに勤めていた人が、数年後に独立しフリーとして生計を立てる人は多い。

 ここまで書くと、「フリーライターになるには編集業界を経験しないとダメなんだ…」と肩を落とす人もいるだろう。だが実際にライター未経験の状態からフリーライターを本業として生活する人も多く、彼らは口を揃えて“ブログ”がきっかけだと語っている。

 ブログを始める1番のメリットは、費用をかけず自由に好きなことを世の中へ発信でき、将来的に収入に繋がるという点。ブログは個人の“ポートフォリオ”とも表現され、自分がどういった人間かを表現するにはもってこいのツール。しかしただ単に日々のあれこれを書いた記事をブログにアップしまくればいい訳ではなく、多くの人に読んでもらえる面白い記事を執筆できるかどうかが重要。ブログのファンやリピーターが増え集客力が上がれば、広告収入を得ることだって夢じゃない。

 しかし集客が見込めるのは、ブログの開設から早くても半年。またブログをきっかけに仕事を受けるようになるには、少なくとも1年以上を見越しておく必要があり、ブログを開設してすぐにライターの仕事にありつけるとは言い難い。そのため、いきなりフリーライターを本職にするよりも、まずは生活基盤を築くための稼げる仕事を続けながら、スキマ時間を使ってブログの更新を続けることが理想だろう。

 さらに毎日コツコツと根気よく記事をアップし続けることが何よりも大切で、ある統計によるとブログを始める人の約9割がすぐにやめてしまうという。だからこそブログを書き続けることに意味があり、ある日突然思いもかけない所から声を掛けられることだってあるかもしれない。

 今はネットやSNSの普及により、月に数十万円以上を稼ぎ出す“プロブロガー”や“インフルエンサー”と呼ばれる存在も珍しくない時代。好きな仕事で収入を得るのは難しいことだが、未経験でもまずは1歩踏み出すことが何よりも大事だ。

これであなたもインフルエンサー!? 読者の心を惹きつけるSNSライティングの心構え

これであなたもインフルエンサー!? 読者の心を惹きつけるSNSライティングの心構え

 今年6月にFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグが、同SNSの登録者数が20億人に達したと公式に発表した。またTwitterも登録者数が3億3,000万人を目前に控えるなど、今だ成長を続けるSNS業界。中には“インフルンサー”と呼ばれるSNS上で数百万人規模のフォロワーを有し、世の中に強い影響を与える一般人も現れるなど話題は尽きない。

 2016年に米国で1,000人を対象に行われた調査では、70%近くがSNSを使っていると回答。調査によると、1日平均1時間以上をSNSに費やすと答えた回答者も多数いるほど。利用者が多いことからも、SNSは自社メディアへの集客を行う上で重要なツールになることが分かる。SNSを通して集客を目指すならば、SNSに即した文章の書き方が重要。そこで今回は、SNSライティングをする上での心構えを紹介しよう。

 毎秒毎分ごとに新しい情報が投稿され続けるSNS上に投稿するネタは、“旬もの”が鉄則。情報の新鮮度が何よりも問われるSNS上において、旬のネタはすぐに配信することが重要だ。

 またSNS上では、表示される文章が冒頭部分だけが多く、さっと読み流されてしまうことも…。そこで意識する必要があることは、文章の書き出し部分を“読み手の意表を突く文”にすること。自社メディアに投稿する記事と違い、SNSライティングではタイトルで読者に興味を持たせることが出来ない。そこで重要になるのが、出だしの1行だ。出だしの強い印象が、読み手に興味を持たせるための重要な肝になると言っても過言ではない。

 またSNSを通し有益な情報を発信することで、自社のブランディング化を図ることも。初めから完璧な文章を目指す必要はなく、“伝わりやすさ”が何よりも大切。文字数に制限があるSNSでは、簡潔な文章の中に伝えたい情報を上手く挿入する技術が必要に。特にTwitterでは140文字までしか単語を打ち込めないため、文章中の不必要な部分を削ることで、短い文章でも質の高い記事を作成することが求められる。

 伝わりやすい文章を書くことが大切とはいえど、「とりあえず書き始めよう」という気持ちで“量をこなす”ことが、SNSライティングにおいて最も重要。またSNSは、利用者同士が情報交換やコミュニケーションを行う場所でもあるため、文章も固くなりすぎず話し言葉で書くことを意識することで、多くの人の共感を得られ記事も拡散されやすくなる。

 有益な情報を伝わりやすい文章で書くことで、多くの読み手を惹きつけ自社メディアへの流入を目指そう。

読みやすさが鍵! ユーザーに読まれるSNSライティングの良い例と悪い例

読みやすさが鍵! ユーザーに読まれるSNSライティングの良い例と悪い例

 今年6月にFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグが、同SNSの登録者数が20億人に達したと発表したのも記憶に新しい中、Instagramも公式サイト上で、2010年のサービス開始から僅か7年で月間の利用者数が7億人を突破したと発表するなど、凄まじい勢いで成長を続けるSNS業界。

 しかし多くの情報が日々洪水のごとく更新され続けるSNSにおいて、ユーザーの目に留まる文章を書くのは至難の業。そこで今回はユーザーが読みやすいと感じる、SNSライティングの良い例と悪い例を紹介していこう。

 SNSライティングを行う上で“読みやすさ”は大前提。ユーザーから好まれる文章には、読み手の興味や関心を惹きつける工夫が多く施されている。特にSNS上の文章は流し読みされやすく、興味のある部分だけが読まれることも多いため、長すぎる文章は嫌われがち…。

 一文に内容を詰め込みすぎるのではなく、50文字以内に収めた文の中に内容を簡潔にまとめることが重要。ほかにも段落分けや箇条書きなどを用いるだけで、文章は格段に読みやすくなる。

 また“使わない言葉”に注意を払うことも、読みやすい文章を書く上で大切になるテクニックだろう。例えば、文章中に“それから”や“そして”などの接続詞を連続して何度も用いてしまうと、文章全体が一気に幼稚な印象に…。

 中には、文章中に“こと”を多用することで表現が複雑になってしまう場合も。例えば「仕事をするということは生きるために必要だ」という文も、“こと”を使うことで非常に読みづらい文章に。この文を「仕事は生きるために必要だ」と書き換えるだけで、伝わりやすさは格段に上がる。

 さらに文章中の漢字の多さも、ユーザーを遠ざける要因に…。漢字ばかりの文章は読みづらいだけでなく、ユーザーの読む気力を削いでしまうことにも繋がってしまう。ちなみに新聞の場合は漢字の字数は全体の3割程度といわれており、意図的に漢字をひらがな表記に書き直していることが分かる。

 同様にカタカナや英数字の使用には全角、または半角に表記を統一する基本的なルールが存在する。このルールに従い文章中にあるカタカナは全角で、英数字は半角で表記を統一することにより文章がさらに読みやすいものに。

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